男声合唱団ほえーる 掲示板
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baritono / waiさんへのお返事です。 > ■歌劇『タンホイザー』■(上演時間:約2時間50分) > > 最もわかりやすいワーグナーの歌劇。正式名称は『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』。全3幕で構成されている。 > タンホイザーというのは中世の騎士。ちなみに歌合戦のテーマは「愛」。 > > ワーグナーのオペラは19世紀末のパリで世界に先駆けて一大ブームを起こしており、1845年にオペラ座で『タンホイザー』が上演されると、そのエロスに満ち満ちた愛憎の世界にパリの人々は熱狂したとか。 > > それにしても第1幕の序曲が演奏される間の30分、演出にもよるが、官能と肉欲の世界をもろに描いており、とにかくエロい。 > > その場面はこうです。 > > 時代は13世紀初頭、舞台はドイツの森に囲まれたチューリンゲン。騎士であり吟遊詩人であるタンホイザーは、禁断の地とされていたヴェーヌスベルクで、愛の女神ヴェーヌス(ヴィーナス)と官能のひとときをむさぼっていた。・・・ > > ***序曲はあまりにも有名。カラヤンの来日記念演奏でどうぞ。 > カラヤン/ベルリンpo.来日公演(1973)NHKホール > <A HREF="https://www.youtube.com/watch?v=fUv8vi0BBQ8">https://www.youtube.com/watch?v=fUv8vi0BBQ8</A> > > > ☆☆☆ちょっと横道に・・・ > > あの元総理大臣の小泉純一郎さん、大のオペラファンであることがよく知られている。純一郎さん曰く「タンホイザーの序曲が流れてくると、自然に涙が出てくる」とのこと。 > 公務でドイツを訪問した折、当時のシュレーダー首相に招待され、バイロイト音楽祭でワーグナーのオペラ『タンホイザー』を鑑賞しており、鑑賞後、孫のウォルフガング・ワーグナー夫妻が催した劇場のレストランでの夕食会に出席し、興奮からか「とめどなくしゃべり続けた」ようです。終了後には、記者団に「感動した」「忘れられない夜になった」と語ったそうです。 > > > ◆「歌劇『タンホイザー』より」(慶応ワグネル) > > ***聴き応え大有り。是非聴いてください。 > > とりわけ、現役・OB・高校生ワグネル合同で歌う「大行進曲」には圧倒される。「巡礼の合唱」は実に荘厳。 > > 演奏曲目…殿堂のアリア/大行進曲/巡礼の合唱/エリザベートの祈り/夕星の歌/フィナーレ > > 慶応ワグネル/第142回定期演奏会2017.11.11/指揮:佐藤正浩/独唱:小川里美Sp.、谷口 伸Bri./賛助出演:ワグネル・ソサィエティー・OBオーケストラ/慶応ワグネルOB、慶應義塾志木高等学校ワグネル > <A HREF="https://www.youtube.com/watch?v=0sDb9WcjYHw">https://www.youtube.com/watch?v=0sDb9WcjYHw</A> > > > 【ソリスト紹介】 > > ・小川里美:国際的なオペラ歌手。2009年トゥーランドット国際コンクール優勝者。高い音楽性と抒情的な声は国内外のマエストロから信頼されている。藤原歌劇団団員。1999年のミス・ユニバース日本代表としても知られる。 > > ・谷口伸:慶応ワグネル出身のバリトン歌手。数年のサラリーマン生活の後、声楽家としての道を歩み始め、シューベルト国際歌曲コンクール第2位、イタリア声楽コンコルソ金賞など、主要なコンクールで数々の賞を受賞している。 さらには2002年ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科を最優秀で卒業。2004年、北イタリア、メランにおいて"デビュー・イン・メラン"国際声楽コンクール総合優勝。現在ドイツ・プラウエン-ツヴィッカウ市立劇場でソリストとして活躍している。 > > > ■楽劇『トリスタンとイゾルデ』■(上演時間:約4時間) > > この楽劇を創っている頃、実はご自身、不倫の真っ最中。どうもこれが作品に影響したとも言われている。もちろん、この作品も官能的な愛が表現されている。 > まあ、延々4時間ものあいだ男女の主人公二名の性愛だけを純化して取り上げたオペラというのはこれだけかもしれない。 > > この楽劇は、中世ヨーロッパの最大の恋愛物語である『トリスタンとイズー物語』を題材とし、それをワーグナーは、大幅に改編、登場人物3人(トリスタンとイゾルデそしてマルケ王)の心理描写に絞って前代未聞のオペラに仕立て上げたと言われている。 > > 哲学者ニーチェ曰く「『トリスタンとイゾルデ』ほど、危険な魅力を持ち、戦慄的で甘美な無限性を具えた作品は、芸術の全領域を探しても見つからない」と述べ、著書『この人を見よ』の中で、「この曲の最初の一音はダ・ヴィンチのどんな芸術の魔力をも失わせてしまう」と述べている。 > > > ≪第1幕のあらすじ≫ > > 時は伝説上の中世。舞台はイングランド西南部のコーンウォール。 > アイルランドの王女イゾルデは、コーンウォールを治めるマルケ王に嫁ぐため、王の甥であり忠臣であるトリスタン(コーンウォールの騎士)に護衛されて航海していた。 > かつてトリスタンは、戦場でイゾルデの婚約者を討ち、そのとき自らも傷を負ったものの、名前を偽りイゾルデに介抱してもらったことがあった。このときイゾルデは、トリスタンが婚約者の仇だとすぐ気がついたが、そのときにはすでに恋に落ちていた。 > イゾルデは、自分を王の妻とするために先導するトリスタンに対して、激しい憤りを感じている。彼女は一緒に毒薬を飲むことをトリスタンに迫る。しかし、毒薬の用意をイゾルデに命じられた侍女ブランゲーネが、毒薬のかわりに用意したのは「愛の薬」だった。そのため、船がコーンウォールの港に到着する頃、トリスタンとイゾルデは強烈な愛に陥っていた。 > > > ◆第一幕への前奏曲 > > 「第一幕への前奏曲」は、その道の専門家が言うには、冒頭にでてくる不協和音※は悲劇を暗示しており、別名「トリスタン和音」と呼ばれ、その響きは音楽史の中でターニングポイントとなったとのこと。物語の中では「愛への憧憬」のモティーフとされている。 > > ※不協和音は<F-H-DIS-GIS>(F-B-D-G)の4つの音から構成されている。 > > また、この捉えどころのない不安定な和音は、トリスタンとイゾルデの決して成就されない愛を表しており、さらには、この和音は現世ではない黄泉の国を思わせ、二人の世界があるならばそれは他ならぬ死の後の世界であることを感じさせる、これが官能的に響くらしい。筆者にはなかなか理解し難いところ。 > > ***バレンボイム/シカゴso(1993)で聴いてみてください。 > 前奏曲:00:03~ 愛の死:10:49~ > <A HREF="https://www.youtube.com/watch?v=DInhrV7vKRw">https://www.youtube.com/watch?v=DInhrV7vKRw</A> > > ***筆者は≪管弦楽曲集≫カラヤン/ベルリンpo.(1974)EMIで良く聴いている。 > > > ■楽劇『ニュールンベルクのマイスタージンガー』■(上演時間:約4時間30分) > > 長大な作品ではあるが、ワーグナーの歌劇・楽劇の中では比較的親しみやすい作品として知られている。 > 《ニーベルングの指環》に代表されるワーグナーの舞台作品は、初期のものを除くと神話や伝説の世界をテーマにしたものばかりだが、この《マイスタージンガー》に関しては、16世紀中盤のニュールンベルクを舞台に実在の人物ハンス・ザックスを中心に描かれたワーグナーの唯一の喜劇であること、そして歌合戦がテーマで人情味があること、により多くの人に共感を抱かせた。 > > ***舞台は16世紀中頃のドイツ・ニュルンベルク。 > 靴屋の親方であるハンス・ザックスが、この町にやってきた騎士ヴァルターと隣家の娘エーファが恋仲であることを知り、歌合戦でヴァルターを勝たせることでふたりの仲を取り持つ、という心温かな人情味の溢れるストーリー。 > > この作品は、マイスタージンガーであるハンス・ザックスを主人公とした物語で、台本は史実に忠実ではなくワーグナーのオリジナル。 > > ハンス・ザックスはマイスタージンガーの代表的な存在で、16世紀のニュルンベルクに実在しており職業は靴屋の親方。ちなみにザックスは生涯に4,374篇のマイスター歌、約2,000の祝詞歌(Spruch)など多くの作品を発表している。 > > > ◆「マイスタージンガー(Meistersinger)」とは > > 「マイスタージンガー」とは、15~16世紀に活躍したドイツの詩人兼音楽家のことで、名歌手という意味をもっている。つまり「親方、名人(Meister)」と「歌手(Singer)」が組み合わさった言葉。 > 彼らの文化はニュルンベルクをはじめとする南ドイツで発展し、手工業者の親方や職人、弟子たちが詩と歌の腕を磨き合っていたようだ。また、彼らは手工業職人であることが多く、親方・職人・徒弟という本職での階級が、歌手としての階級にそのまま反映されていたらしい。 > 楽劇『ニュールンベルクのマイスタージンガー』では全部で12人の職匠歌人、すなわち「マイスタージンガー」が登場している。 > > > ***第一幕への前奏曲はあまりにも有名。シノーポリでお聴きください。 > シノーポリ/ドレスデン国立歌劇場o./サントリーホール(1998) > <A HREF="https://www.youtube.com/watch?v=MYXFp5O75Ow">https://www.youtube.com/watch?v=MYXFp5O75Ow</A> > > ***『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より(慶応ワグネル) > 慶応ワグネル/第100回定期演奏会1975.12.14/指揮:畑中良輔/ピアノ:三浦洋一・久邇之宣/独唱:笠井幹夫 > 演奏曲目…開幕のコラール/組合連中の入場行進/ザックスへの挨拶/ヴァルターの優勝歌/終幕の合唱 > <A HREF="https://www.youtube.com/watch?v=a80qXdYlZf8">https://www.youtube.com/watch?v=a80qXdYlZf8</A> > > > <つづく> >
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